常圧タンク

常圧タンクは、大気圧または大気圧に近い微圧で、大量の液体を貯蔵するタンクです。原油、重油やガソリンなど生活に欠かせないエネルギーを安全に保管しています。

浮屋根式タンク

浮屋根式タンク

ドームルーフタンク

ドームルーフタンク

コーンルーフタンク

コーンルーフタンク

浮屋根式タンク(FRT)

浮屋根式タンクは、浮屋根を液面上に直接浮かべ、貯蔵液の受け払いに伴って浮屋根が上下する構造です。
揮発損失を極力抑制するために、浮屋根と側板の間は特殊なシール構造となっており、原油・ナフサ等の大量貯蔵に適しています。
浮屋根はシングルデッキタイプとダブルデッキタイプがあり、ダブルデッキタイプのほうが外力に対して強度が高く浮力が大きいため、より安全な構造となっています。

FRT(シングルデッキ)の構造 FRT(シングルデッキ)の構造
ドームルーフタンク(DRT)

ドームルーフタンクは、球面の屋根を取り付けたタンクで、内圧に対して有利な構造となっています。
また、屋根は屋根骨で支持されており、支柱がないことも特徴です。

DRTの構造 DRTの構造
コーンルーフタンク(CRT)

コーンルーフタンクは、円錐型の屋根を取り付けたタンクで、屋根骨は支柱で支持された構造となっています。

CRTの構造 CRTの構造
内部浮蓋付き固定屋根タンク(CFRT)

内部浮蓋付き固定屋根タンクは、浮屋根と固定屋根の長所を組み合わせたタンクで、内容物の揮発損失を抑制しつつ、雨水の浸入を防ぐ構造です。
タンク内を窒素等不活性ガスで加圧シールする場合もあり、密閉性を高めたい場合に有利な構造です。

CFRTの構造 CFRTの構造

プロジェクト事例紹介

内部浮蓋付き固定屋根式タンク(ブルネイ)
内部浮蓋付き固定屋根式タンク(ブルネイ)
2013年、12,000m3CFRT×2基をブルネイにて建設致しました。固定屋根と内部浮蓋がアルミ製となっております。当社は2002年以降、ブルネイでタンク建設と大型改造工事を多数手掛けております。
浮屋根式タンク(志布志国家石油備蓄基地)
浮屋根式タンク(志布志国家石油備蓄基地)
国内における国家石油備蓄タンクの一例で、当社の浮屋根式タンクも日本国内に点在する国家石油備蓄基地(むつ小川原、苫小牧東部、福井、志布志等)内に多数設置されております。
耐津波構造タンク(気仙沼)
耐津波構造タンク(気仙沼)
2011年に発生した東日本大震災の津波により、多くの油槽所のタンクが壊滅的な被害を受けました。この災害を教訓として、耐津波構造タンクを開発し、この度、宮城県気仙沼市の燃料油槽所にタンク5基を納入致しました。
このタンクは、鋼製タンクの外側にPCコンクリート壁を設けた二重構造であり、耐津波、耐震及び漂流物の衝突にも耐えられる構造になっています。

タンク仕様
・内容物…………A重油
・タンク容量……990KL(5基)
・適用規格………消防法