沿革

創業から終戦まで1900年~1945年

当社は石井太吉が1900年に創業し、ガスや石油などエネルギー産業が勃興する中で、積極的に技術開発に取り組み、様々な設備提供を通じてお客様のご要望にお応えしてまいりました。
関東大震災や戦時中の資材不足など苦難をのり越えて、現在に通じる第一歩を踏み出しました。

創業者 石井太吉

(1)創業者 石井太吉

水力発電所用

(2)水力発電所用取入口

関東震災後、復旧した月島事務所(大正15年撮影)

(3)関東大震災後、復旧した月島事務所(大正15年撮影)

わが国初のアルミナ電解槽

(4)わが国初のアルミナ電解槽

  • 1900年 石井太吉が東京月島に鉄工所を創業 ※写真(1)
  • 1907年 横浜市大江橋(鋼製道路橋)を竣工
  • 1914年 独自の技術と国産材料により、当時わが国最大の28,300m3有水式ガスホルダーを神戸瓦斯会社(現在の大阪ガス(株))に竣工
  • 1919年 資本金100万円の株式会社石井鐵工所を設立
  • 1921年 東京電灯(現在の東京電力(株))、猪苗代発電所に水力取入口、大形ストニーゲートならびに送電鉄塔約100基を竣工 ※写真(2)
  • 1923年 関東大震災により、本社ならびに工場を類焼したが直ちに復旧、同年中に操業再開 ※写真(3)
  • 1925年 「瓦斯事業法」実施に伴い、全国各ガス会社の設備増強に貢献
  • 1928年 わが国初の84,900m3及び56,600m3
    M.A.N式無水式ガスホルダーを竣工
  • 1930年 ソビエト社会主義共和国連邦(現ロシア)の北サハリン石油トラストに12,000トン石油タンク10基を竣工
  • 1932年 当社独自の技術により28,300m3/日 水性ガス製造装置を朝鮮石炭工業に竣工。以来、化学肥料製造用その他水素製造装置ならびに燃料用ガス製造装置について、わが国のパイオニアとしての確固たる地位を築く
  • 1933年 住友化学工業(株)新浜工場に水性ガス製造装置ならびに燃料用ガス製造装置約30基を竣工
  • 1934年 18,000KL石油タンク8基を日本石油(株)(現JX日鉱日石エネルギー(株))鶴見に竣工。「石油事業法」実施に伴い、各石油会社に石油タンク、石油精製装置を納入、わが国石油事業の振興に貢献
  • 1934年 わが国におけるアルミニウム工業生産開始に伴い、わが国初のアルミナ電解槽を日本電気工業(株)(現在の昭和電工(株))に竣工 ※写真(4)
  • 1937年 本社を月島より東京市麹町区丸ノ内有楽館に移転
  • 1938年 資本金400万円の子会社日本化学機械株式会社を吸収合併し、当社蒲田工場(現羽田事業所)とする
  • 1938年 本社を東京都麹町区有楽町毎日会館(当時の毎日新聞本社ビル)内に移転
  • 1945年 終戦

創業の地「月島」

月島は、東京湾の土砂を利用した埋め立て地として1892年に完成し、多数の金属機械製造工場が設立され、隅田川や運河沿いには海運業や倉庫が立ち並んでいました。1940年には勝鬨橋が開通し、商業地・住宅地としても大きく発展しました。

当時の勝鬨橋 当時の勝鬨橋
勝鬨橋電車開通祝賀式 勝鬨橋電車開通祝賀式
左から2人目 創業者石井太吉